見出しのイラスト泌尿器科

泌尿器科紹介

当院の泌尿器科では、子供から高齢者まで男女を問わず、様々な泌尿器疾患で悩まれている方へ、最良で最新の医療を提供できるよう日常の診療を行っています。特に、尿路結石症(腎結石、尿管結石など)に対するESWL(体外衝撃波結石破砕術)やTUL(経尿道的尿管結石砕石術)、膀胱がんや前立腺肥大症に対する内視鏡手術(TURBT、TURPなど)には実績があります。また、血尿や蛋白尿の二次検診、泌尿器科領域のがん検診(腎臓、尿管、膀胱、前立腺、精巣など)

医師の紹介

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    横山 巖 

    卒大鹿児島大学卒
    専門領域慢性腎不全(血液浄化法)、泌尿器科一般
    認定 資格日本泌尿器科学会-専門医・指導医
    日本腎臓学会-専門医・指導医
    日本透析医学会-専門医
  • 医師の写真

    加治木 邦彦 副院長・泌尿器科部長

    卒大熊本大学卒
    専門領域泌尿器科一般、慢性腎不全(血液浄化法)
    認定 資格日本泌尿器科学会-専門医・指導医

こんな症状を認めたら症状を確認しましょう

  • 1検診で尿の異常を指摘された(潜血尿,蛋白尿)

    健康診断、学校や会社の検診で潜血尿や蛋白尿を指摘された場合は、年齢に応じた精密検査が必要です。無症状のものでも、糸球体疾患(糸球体腎炎や糖尿病や高血圧症など全身疾患に伴う腎糸球体障害)、尿路系疾患(感染症,結石,腫瘍)、腎血管系奇形など、治療を必要とする疾患が発見される事もしばしばですので、必ず二次検診(精密検査)を受けるようにしてください。

  • 2前立腺癌検診で血清PSAが高いと言われた

    血清PSAの測定は前立腺癌の早期発見に非常に有用です。50歳を過ぎた男性は、一度は、血清PSAを測定されることをお勧めします。血清PSAが高いといわれたら、できるだけ早く泌尿器科専門医の診察を受けるようにしてください。

  • 3超音波検査で尿路(腎臓,尿管,膀胱,前立腺)や副腎に異常があると言われた

    腹部エコー検査や腹部CT検査で尿路(腎、尿管、膀胱、前立腺)・副腎に腫瘤などの異常を指摘された場合も早めの泌尿器科専門医の診察をお勧めします。最近は、腹部エコー検査や腹部CT検査で偶然見つかる小さな腎腫瘍や副腎腫瘍が増加し、早期癌の割合が多くなり、予後も改善してきています。

  • 4乳幼児健診で男性器の異常を指摘された

    出生後の乳幼児健診で男性器の異常を指摘された場合は泌尿器科を受診されて下さい。包茎や停留精巣などを認めた場合、その程度によっては治療が必要です。

  • 5尿に血が混じる

    目で見て尿中に血が混じっていることがわかる場合は肉眼的血尿、尿検査だけでわかるものを潜血尿または顕微鏡的血尿といいます。尿路の腫瘍・結石・炎症・先天奇形・損傷、多臓器癌の尿路への浸潤、腎梗塞、糸球体腎炎、腎血管性疾患などで起こります。肉眼的血尿が1回だけで消失しても、尿路悪性腫瘍の初発症状である可能性があるので必ず精密検査を受けるようにしてください。特に無症候性の肉眼的血尿の場合は、尿路悪性腫瘍の存在を強く疑います。

  • 6尿が濁る

    血尿を除いて、排尿後の尿が目で見て濁っている場合、混濁尿といいます。塩類(りん酸塩)の析出によって起こる塩類尿には病的意義はありません。尿中に膿(白血球)が混入して混濁した膿尿の原因には尿路・男性器の感染(大腸菌、ブドウ球菌、淋菌、クラミジア、結核など)、または非感染性炎症(結石,腫瘍,放射線照射など)などがあります。尿中に細菌が混入・増殖した細菌尿の原因は尿路・男性器の感染で、膿尿が同時に存在することがほとんどです。尿中にリンパ液が混入して白濁した乳び尿はフィラリア症などにより尿路とリンパ管との間に交通路が存在することにより起こります。尿に便が混じる糞尿や空気が混入する気尿は尿路と消化管との間に交通路(膀胱直腸瘻、尿道腸瘻)が存在する可能性があります。また、まれですが、気尿のみを認めた場合、ガス産生細菌の感染の疑いもあります。

  • 7尿尿が漏れる

    不随意に尿を漏らすことを尿失禁といいます。膀胱内に尿が充満し、溢れ出るように少量ずつの尿が漏れる場合を溢流性尿失禁といい、前立腺肥大症や神経因性膀胱などで起こります。排尿そのものは正常にできますが、尿意を感じると我慢できずに尿を漏らす場合を切迫性尿失禁といいます。神経の異常、萎縮膀胱、膀胱の炎症や結石、最近注目されている過活動膀胱などが原因となります。安静時には尿は漏れないのに、急に立ち上がったり、笑ったり、咳をするなど、急にお腹に力が加わった時に漏れる場合を腹圧性尿失禁といい、中年以降の女性で骨盤底筋群の脆弱化に伴うことが多いです。膀胱に尿が溜まらず、持続的に尿が漏れることを真性尿失禁といいます。尿意はなく、外傷や医療行為による尿道括約筋の損傷などが原因となります。排尿習慣が確立する以前の幼小児が尿を漏らすことを遺尿症といいます。時に思春期頃までみられます。夜に限って起こるものを夜間遺尿症、昼間に漏らすものを昼間遺尿症といいます。いずれの場合も、排尿は正常にでき、自然の経過で尿漏れが消失することがほとんどですが、ときに内服治療などを必要とします。

  • 8尿が出にくい・尿が出ない

    尿が出始めるまでに時間がかかる、尿線が細く勢いがない、力まないと尿が出ない、排尿の終わりになると尿がポタポタと落ちる、排尿に時間がかかるなどの症状を排尿障害といいます。尿道の閉塞(前立腺肥大症、前立腺癌、前立腺炎、尿道狭窄、尿道結石、膀胱腫瘍、膀胱結石、膀胱内の凝血塊など)が原因となります。膀胱内に尿が充満し、排尿できない状態を尿閉といいます。急激に尿閉になった場合、激しい尿意と強い下腹部痛を認めます。徐々に尿閉状態になった場合は無症状のことがあります。

  • 9尿が近い・尿をすると痛い

    正常の排尿回数は個人差がありますが、1日10回以上、睡眠時2回以上を頻尿といいます。膀胱への器械的または炎症による刺激(急性膀胱炎、急性前立腺炎、膀胱結石、膀胱異物、尿管下端の結石、膀胱腫瘍、前立腺肥大症など)、残尿があるための膀胱有効容量の減少(前立腺肥大症、神経因性膀胱など)、膀胱容量の減少(間質性膀胱炎・膀胱結核などによる萎縮膀胱、妊娠子宮による膀胱圧迫など)、膀胱の神経障害、多尿(糖尿病、尿崩症、心不全など)、心因性などが頻尿の原因となります。排尿中または排尿直後に尿道に感じる疼痛を排尿痛といいます。膀胱または尿道が炎症、結石、異物、腫瘍などで刺激されるために起こります。頻尿・排尿痛が同時に存在することを膀胱刺激症状といいます。頻尿・排尿痛で発症し、尿検査で膿尿があった場合、急性膀胱炎が疑われます。また、男性で、発熱と排尿痛を認めた場合は急性前立腺炎を、排尿痛と尿道排膿があった場合は急性尿道炎を疑います。

  • 10尿道から膿が出る

    性的行為により伝染する可能性のある疾患をすべて含め性感染症(STD: Sexually Transmitted Disease)と呼んでいます。その中で代表的なものが淋疾とクラミジアですが、両者とも尿道炎の原因となり、尿道からの膿排出や排尿時痛を認めます。多様化、若年化する若者の性行動の影響もあり、蔓延化しているSTDには注意が必要です。なかでも、キノロン耐性をはじめとする薬剤耐性淋菌の蔓延やオーラルセックスを介する感染者の増加などが問題となっています。

  • 11おちんちんの先が赤く腫れて痛い

    陰茎の先端部の皮膚(包皮)が炎症で赤く腫れた場合、亀頭包皮炎が考えられます。真性包茎のお子様の場合に起こしやすい傾向にあります。真性包茎のため亀頭包皮炎を繰り返す場合は手術の適応となります。

  • 12横腹が痛い

    側腹部痛は尿路の結石や血の塊が尿管に嵌頓したり、腎の炎症(腎盂腎炎や腎膿瘍)、腎内の出血(腎腫瘍、腎のう胞)、腎外傷などで生じることがあります。肉眼的血尿(赤いおしっこ)が出て、側腹部痛を認めたら、尿管結石の可能性が大きいです。発熱と側腹部痛があるときは急性腎盂腎炎などの腎感染症、外傷を契機にしていれば腎損傷の疑いがあります。尿路疾患以外でも側腹部痛を生じる可能性があり、右側では胆石、虫垂炎、腸閉塞、左側では膵炎、腸閉塞などの疾患を鑑別する必要があります。

  • 13下腹が痛い

    下腹部痛は膀胱の急激な過伸展、膀胱筋層内の炎症、膀胱の破裂などで生じることがあります。突然の排尿困難があれば急性尿閉、膀胱充満時に増強し、排尿後に軽減するときは膀胱筋層の疾患(間質性膀胱炎、放射線性膀胱炎、膀胱結核)、下腹部を強打したり、骨盤骨折を契機にしていれば膀胱破裂の疑いがあります。

  • 14タマが痛い・タマが腫れた

    陰嚢痛は陰嚢内臓器の炎症(急性精巣上体炎、急性精巣炎)、精巣内の浮腫・血腫(精巣外傷、精巣腫瘍など)、陰嚢内臓器の阻血(精索捻転症)などで生じることがあります。陰嚢腫大は陰嚢内臓器の炎症または腫瘍(急性精巣上体炎、精巣上体結核、精巣腫瘍など)、陰嚢内への漿液、リンパ液、血液などの貯留(陰嚢水腫、精液瘤、精索静脈瘤、陰嚢浮腫など)、他臓器の陰嚢内へのヘルニア(小腸、大腸、膀胱)などで生じます。20歳未満で急激な陰嚢痛を生じた場合、精索捻転症の可能性が大きく、陰嚢外傷を契機に生じたときは精巣破裂または陰嚢内血腫の可能性が考えられます。発熱を伴う有痛性陰嚢腫大は精巣上体炎の可能性が大きいです。無痛性の陰嚢腫大は陰嚢水腫あるいは精巣腫瘍などを疑います。